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前所有者の水漏れ問題、責任者はだれ?

中古マンションを買いましたが、前所有者は下階の人と水漏れの問題があったのに、これを解決しないまま、私に何も言わないで売りました。
下階の人から、私に賠償するよう請求されているのですが、支払いの責任があるでしょうか。
ちなみに水漏れの原因は、排水管のうち、専有部分に属する横枝管に穴が開いたのが原因のようです。瑕疵担保機関やアフターサービスの期間は過ぎています。

前所有者の水漏れ問題、責任者はだれ?へ2件のフィードバックがあります。

  1. 共用部分等への損害賠償は現所有者に支払い義務も

    この水漏れ個所は、専有部分に属するので、その住戸の占有者(賃借人など)または区分所有者に責任が生じ、この場合は前所有者に責任があることになります。したがって、あなたの前所有者は、下階の人に対して、過失の有無を問わず損害賠償責任を負っていることになります。
    債権・債務は原則として新しい所有者には承継されません。その賠償義務はあくまで前所有者と下階の住民の両当事者間の問題にとどまるので、この義務を特定承継人が負うことはありません。
    したがって、あなたが下階の住民に対して損害賠償の責任を負うことは原則としてありません。
    ただし、その水漏れが廊下や階段などの共用部分や共用施設に損害を与えた場合には、管理組合や管理者、あるいは他の区分所有者が、前所有者に補修や損害賠償を請求することになります。
    この場合、債権者は債務者である区分所有者の区分所有権に先取特権を有するとされ、補修費や損害賠償を未払いのまま転売されれば、特定承継人である現所有者にも支払い義務が及ぶとされています(区分所有法8条)。
    ちなみに、共用部分に損害を与えた場合には、その賠償義務をあなたが引き継ぐことになるので、仲介業者の仲介によって購入した場合には、仲介業者はその賠償義務の存在を重要事項として説明する義務があります。こうした説明がない場合には、仲介業者の注意義務違反を問うことができる場合があります。
    <参考:NPOマンション管理支援の関住協『関住協だより』>

  2. マンションの水漏れ問題について、責任者は状況によって異なります。
    以下のシナリオを考慮してください。

    1.前所有者が水漏れの原因を知っていて、故意に隠した場合:前所有者が責任を負うことが一般的です。売買契約によっては、損害賠償を請求できる場合もあります。
    2.前所有者が水漏れの原因を知らなかった場合:通常は新しい所有者が修理費用を負担することになります。ただし、不動産業者が水漏れに気付いていながら報告しなかった場合、業者に責任があるとされることもあります。
    3.建物全体の構造上の問題が原因の場合:この場合、マンションの管理会社や建設会社が責任を負うことが一般的です。修理費用は共益費から支払われることが多いです。
    4.他の住人が原因で水漏れが発生した場合:原因となった住人が責任を負うことが一般的です。その住人が修理費用を負担することになります。

    状況によって責任者が変わるため、具体的な状況を詳しく調べ、適切な法的手続きを踏むことが重要です。専門家の助言を求めることをお勧めします。

    水漏れ問題に対処する方法をいくつか提案します。

    1.状況の把握と原因の特定:まず水漏れの原因を特定することが重要です。建物の管理会社や専門家に依頼して、問題の原因を調査してもらいましょう。
    2.責任者との交渉:原因と責任者が特定されたら、修理費用や損害賠償を求めるために交渉を行います。交渉がうまくいかない場合は、法的措置を検討することがあります。
    3.修理の手配:問題の解決策が見つかったら、修理を手配しましょう。修理費用は責任者によって負担される場合がありますが、状況によっては自己負担となることもあります。
    4.保険の利用:もし水漏れが保険の対象となる場合、保険会社に連絡して保険金を請求することができます。保険の適用範囲や条件を確認しましょう。
    5.法的手続き:責任者との交渉が難しい場合や、解決が困難な場合は、弁護士や司法書士に相談して法的手続きを検討することがあります。

    最終的に、水漏れ問題の解決には時間と労力がかかることがあります。問題を迅速かつ適切に対処するために、専門家の助言を求めることが重要です。また、今後のトラブルを防ぐために、マンション内でのコミュニケーションや管理会社との連携を強化することも大切です。
     
    (AI先生)

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