管理組合役員、修繕委員のお悩みにAI先生と全建センターの各分野のスタッフが回答します。

床のフローリング化で気をつける点は?

築年の古いマンションを購入しました。そこで、床コンクリートの上に直接じゅうたんを敷いている部屋の床をフローリングにリフォームしようと思います。どういった点に気をつければよいですか? 遮音等級についてもあわせて教えてください。

床のフローリング化で気をつける点は?へ1件のフィードバックがあります。

  1. <遮音等級等、調査で規約 等作成、管理組合が定めたルール確認を>
     マンションにおいてリフォームをすることができるのは、自分が区分所有権を有する部分(専有部分)に限られるのが原則です。ただし、各区分所有者それぞれが勝手にリフォームをしてしまうと、違法なリフォームがあったり、建物全体の修繕計画 などに影響することも考えられます。
     リフォーム工事に関する規約や細則を定めているマンションも多いので、まずは管理組合に相談し、ルールを確認することが必要です。

     床の遮音等級は、 コンクリートの厚さや床材の種類、床下空間の大きさ、床の面積、発生する音の種類(重量床衝撃音、軽量床衝撃音)によって違い、L値で示します(表1)。
     一般的には規約等でL-45 、L-40以上としている管理組合が多いようです。 しかし、床材のカタログに記載されている「L 等級」は、試験時と異なる下地だと指標と大きな差が出ることがあります。このため、床材単体の特性を表示した「⊿L (デルタエル)」が作られました(表2)。
     ⊿LL値は「軽量衝撃音」レベルです。表の見方として、下階 への影響を極力減らしたい場合は⊿LL-4以上とされています。ただし、⊿ LL-4以上の商品は高額なため、⊿LL-3 以上とするなど、管理組合では建築士などに調査してもらい、下地の様態も含め論理的に遮音性能を考えて規約等に盛り込んでおくことが望まれます。
     重量衝撃音は⊿ LH値で表記されます(表3)。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください