管理組合役員、修繕委員のお悩みにAI先生と全建センターの各分野のスタッフが回答します。

管理会社への不満の声への対応は?

「管理会社がなんでもどんどん勝手にやっていて、理事会は承認するだけだ」「管理員がなんにも仕事をしていない。私用電話ばかりかけている」「管理会社を替えてはどうか」といった不満の声が管理組合内で高まっています。一方で「管理会社を替えるとしてもどこに替えるのか」「管理会社を替えればすべて解決するのか」といった疑問の声もあります。問題の根本解決はどこにあるのでしょうか。アドバイスをお願いします。

管理会社への不満の声への対応は?へ1件のフィードバックがあります。

  1. <質が悪ければ「業務不履行」を管理組合側にも管理の知識必要>

     よく「マンション管理を管理会社に全面委託する」という言い方をしますが、全機能を委託するということはありえません。
     管理会社が行うことは委託契約で決められた業務のみ。その他必要な資料を提供してもらうことや、文書の作成や配布などということについての援助や作業をしてもらうことがありうるのは当たり前ですが、最終的な「決めること」は「主権者」である区分所有者にしかできないことです。
     つまり「理事会は承認するだけだ」とありますが、理事会が自覚をもって管理組合業務を行うことができなければ、管理会社を変更しても同じ結果となる可能性があります。管理員の怠慢については居住者の前で行われているわけですから、その勤務状況も白日のもとにさらされ、業務の質が際立って悪ければたちまち批判されることは必至です。管理組合が管理会社と結んでいる委託契約書をもとに、明らかな「業務不履行」を求めればよいことだと思います。
     管理組合がマンション管理についてある程度の知識があれば、管理会社との契約も業務対応も苦情を言ったり、改善要求をしたりするなど、管理会社の「いうがまま」になることだけは免れることができるでしょう。管理組合側の努力がなくては、管理会社との真のパートナー関係も成り立ちません。今後の管理組合(理事会)の努力に期待します。
    〈参考〉『マンション管理の「なぜ?」がよくわかる本』
    発行/住宅新報社 著者/NPO日本住宅管理組合協議会

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