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在来浴室排水口のリフォームで注意することは?

昭和40 ~ 50年代に建設された団地やマンションの浴室(在来浴室)をリフォームするには、専有・共用部分一体で工事する必要があると聞いたが、どうゆうことですか?

在来浴室排水口のリフォームで注意することは?へ1件のフィードバックがあります。

  1. 昭和40 ~ 50年代に建設された団地やマンションの浴室は、アスファルト防水を施した上にタイル仕上げを行った浴室(一般的に「在来浴室」という)が多くあります。
    この在来浴室は、排水口、排水トラップが専有部分(モルタル、仕上げタイル)と共用部分(コンクリートスラブ)にまたがり設置されています。
    一般に浴室排水口は樹脂ライニングによる延命工法が主流となっている。配管自体よりも排水金物や接続部分の腐食が顕著になります。
    さらに経年が進むと、排水金物まわりに関係のないアスファルト防水層からも漏水が発生するようになる傾向が目立ちはじめています。
    <戸別リフォームでは対応できない>
    在来浴室はスラブ下配管(下階天井内配管)のため共用部分の範囲であり、戸別リフォームでは施工範囲外となるため、完全な対応ができないことは明らかです。
    さらにユニットバスへのリフォームが急増している今日、排水口や排水トラップ部分を改修せずにユニットバスを導入してしまうケースが少なくないということが問題となっています。
    タイル張り浴室の中に「ユニットバスを置く」戸別リフォームは、ユニットバスの排水を既存の古い排水口に接続することになり、後日、古い排水口まわりを修理、改修する場合、ユニットバスを解体しなければ施工できないことが問題となります。
    <理想は管理組合主導の一体管理リフォーム>
    現在の浴室排水口は今後増える戸別のユニットバスリフォームに対応できていません。
    既存の床面を改修せずに、ユニットバスの排水を放流すると、排水口まわりの腐食、漏水事故など、悲惨な状態になる事例が多数みられています。
    こうした事態を避けるためにも、管理組合が主導する一体管理リフォーム、または管理組合主導の全体一斉工事を選択することが賢明といえるでしょう。
    管理組合が一体管理する場合は、専有リフォームのガイドラインを作成し、浴室排水口など専有・共用部分の境目にある重要な部分の取り扱いをしっかり記述する必要があるといえます。
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