管理組合役員、修繕委員のお悩みにAI先生と全建センターの各分野のスタッフが回答します。

分譲以来、管理規約を見直していません。規約を見直す方法を教えてください。

築15年のマンションです。
分譲会社が用意した管理規約をまったく見直していません。
専門家からは現在の区分所有法と矛盾する条項、現在の生活環境に合わない条項があれば、それが原因でトラブルになる可能性も出てくると指摘されています。

管理規約はどのように見直したらよいのでしょうか?教えてください。

分譲以来、管理規約を見直していません。規約を見直す方法を教えてください。へ1件のフィードバックがあります。

  1. ほとんどのマンションでは、分譲会社が規約案を用意し、購入者が購入時点で印鑑を押す書類で「書面による承認」を得て運用されています。この規約を「原始管理規約」と呼びます。
    原始管理規約は分譲会社のマニュアルを元に作られているため、区分所有者間で不公平な取り扱いの条項が定められているなど、個々のマンション居住者の生活の実情とは合わないものがあります。区分所有法の改正に合わせていなければ、管理規約として無効な条文になっている場合もあります。
    不要なトラブルや紛争を避けるためにも原始管理規約の見直しは必要です。
    管理規約を見直すためには、理事会による規約変更案の作成総会決議、規約原本の作成、区分所有者への広報等の手順を踏んで進めていきます。

    ①管理規約改正検討委員会等を理事会の諮問機関として設置して検討を開始する
    ②マンション標準管理規約などと規約の内容を照合・比較し、現在の管理運営の実態に見合った管理規約案を作成していく
    ③管理規約の変更は総会での特別決議が必要であるため、区分所有者に対して広報や説明会等で理解を深める
    ④一部の区分所有者に特別の影響を及ぼす場合(区分所有法第17条)、その区分所有者の承認を得る
    ⑤総会における規約変更には特別決議(区分所有者の3 / 4以上かつ議決権の3 / 4以上の賛成)が必要である
    ⑥決議を経た管理規約は規約事項に従って署名・捺印し、規約原本を作成して保管する。その保管場所を掲示するとともに、各区分所有者に写しを配布する
    理事会や検討委員会で検討する場合、委託管理会社の協力を得たり、マンション管理士などの専門家を活用しながら、1年~2年かけて慎重に検討する管理組合が多いようです。
    管理規約はマンションで暮らす際の最も重要なルールであり、変更するには総会での特別決議が必要となるからです。

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